Triplo AIの全機能ガイド: 初心者から上級者まで
Triplo AIは、デスクトップやスマートフォン上のあらゆるアプリで利用できるオールインワンのAIアシスタントです。質問への回答や文章の生成・編集、翻訳などをシームレスに行い、日常業務や学習の生産性を大幅に向上させます。ChatGPTのような対話型AIを、Windows/Macやモバイルのどんな場面でも呼び出せるのが特徴です。

Triplo AIの特徴
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60種類以上のAIモデル対応
Triplo AIは60種類以上のAIモデル(LLM)に対応しており、専用のAPIキーがなくても22種類以上のモデルを月あたり最大200万トークンまで利用できます。
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高度なモデル利用
高度なモデル(GPT-4やClaudeなど)を使いたい上級者は、自分のAPIキーを登録してそれらのモデルをTriplo AI上で利用することも可能です。
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段階的な学習
本ガイドでは、最新機能を含むTriplo AIの全機能について、初心者から上級者まで段階的に学べるよう解説します。
基本機能の習得(初心者向け)
リアルタイムアシスト
Triplo AIを使い始める第一歩は、「リアルタイムアシスト」機能でどこからでもAIに質問・命令できるようになることです。
質問応答とコンテンツ生成
基本的な質問応答や文章生成を試し、Triplo AIの回答傾向に慣れます。
スマートプロンプト
300種類以上の定型AI指示テンプレートを活用し、高度なAI活用を体験します。
翻訳機能
233以上の言語・方言に対応した高度な多言語翻訳機能を使いこなします。
チャットモード
連続した対話を通じて、より深い文脈理解を伴う回答を得ます。
リアルタイムアシストの基本操作
Triploバーによる起動
Windows/LinuxではCtrl + Spaceキー、MacではOption(⌥) + Spaceキーを押すだけで画面上にTriplo AIの入力バー(Triploバー)がポップアップ表示されます。あとはその入力欄に質問や依頼内容をタイプし、Enterキーを押せばAIが応答を生成します。
「ooo」トリガーによる起動
どんなアプリ上でもテキスト入力欄で「ooo」から始まる文章をコピーすることで、Triplo AIを裏で呼び出すこともできます。例えばチャットアプリで翻訳を頼みたい場合、自分の入力欄に「ooo 翻訳:この文章を英語にして」と書いてそれをコピーします。
リアルタイムアシストの利点
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画面を切り替えることなくいつでもAIにアクセスできるのがTriplo AIの強みです。
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わからないことを質問してみたり、簡単な文章生成を依頼してみたりして、Triplo AIとのシングルショット(一問一答)のやりとりに慣れてみましょう。
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「ooo」はデフォルトのトリガー文字列ですが、設定で好きな別の文字列(例えば「///」など)に変更することも可能です。
質問応答とコンテンツ生成
具体的な指示の重要性
Triplo AIに質問したり依頼を出す際は、できるだけ具体的で明確な指示を与えると良い結果が得られます。例えば漠然と「車について教えて」ではなく、「車を選ぶ際に重要な評価ポイントは何か」のように具体的に尋ねると、よりRelevantな回答が得られます。
コンテキストの補足
必要に応じて質問の背景やコンテキストを補足すると回答の精度が上がります(例:「WindowsノートPCの動作が遅いが、原因と対処法は?」など)。
対話形式の利点
基本的に対話形式で尋ねれば、百科事典や検索エンジンのように知識や情報を教えてくれますし、文章の執筆依頼にも応えてくれます。
質問応答とコンテンツ生成の活用例(初心者向け)
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調べものや宿題の質問
「第二次世界大戦の原因を簡単に説明して」と聞けば、歴史の要点を整理した回答が得られます。わからない単語があれば「○○とはどういう意味?」と尋ねるだけで定義や例を教えてくれます。
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文章やメールの下書き
「部活の顧問へのお礼メールを書いて」と依頼すると、丁寧なメール文面の例を作成してくれます。生成されたメールは自分用に少し編集するだけでそのまま使えるでしょう。
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アイデア出し
「夏休みの自由研究のテーマ候補を3つ考えて」と頼めば、興味深いテーマのアイデア一覧を提案してくれます。
質問応答とコンテンツ生成の注意点
情報の確認
AIの出力した情報は可能な限り自分でも確認し、重要事項は他の信頼できる情報源で検証する習慣を付けましょう。
一問一答形式の練習
まずは一問一答形式で質問応答やコンテンツ生成を試し、Triplo AIの回答傾向に慣れてください。
スマートプロンプトによる即効活用
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スマートプロンプトとは
Triplo AIには、「スマートプロンプト (SmartPrompts)」と呼ばれる300種類以上の定型AI指示テンプレートが用意されています。
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スマートプロンプトの利点
スマートプロンプトを使えば、目的に応じた練られた指示文を自分で考えなくてもワンクリック(または簡単なキーワード入力)で呼び出せるため、初心者でも高度なAI活用ができます。
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カテゴリ
スマートプロンプトには文章作成、要約、改善、コード生成、ビジネス文書、マーケティング、翻訳など様々なカテゴリがあります。
スマートプロンプトの種類
文章改善系
improveやcleanerなどのプロンプトがあり、雑な文章を洗練された表現に直したりテキストをクリーンアップしたりできます。選択中の文章に対してこれらを適用すれば、推敲が一瞬で完了します。
ブログ執筆系
blogintroやblogtopicsといったプロンプトがあり、ブロガーが記事を書く際の出だしやネタ出しを手助けします。
ビジネスメール系
emaildraftやaudienceなど、社会人の業務に役立つプロンプトも豊富です。
スマートプロンプトの使い方
プロンプト選択
Triplo AIの入力バーに何か文字を入力し始めると、該当するプロンプト名のサジェストがポップアップ表示されます。
プロンプト入力
例えば「spanish」と入力すれば翻訳(スペイン語)関連のプロンプト候補が出てきますし、「blog」と入力すればブログ関連のスマートプロンプト一覧が表示されます。
情報追加
使いたいプロンプトを選択すると入力欄にそのプロンプトの略称(コマンド)が挿入されるので、あとは必要な情報(翻訳したい文章やブログのテーマなど)を続けて入力してEnterするだけです。
スマートプロンプト活用例
英文メール改善
英文メールを書いていて文法が不安なときは、文面を選択して「Improve」プロンプトを適用すれば洗練された英文に直してくれます。
契約書分析
契約書ドラフトの要点をまとめたい場合は「legal」プロンプトを使って契約文書(PDFファイル)を解析させ、当事者ごとのリスクを列挙してもらうこともできます。
スマートプロンプトの利点
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スマートプロンプトを積極的に使うことで、「何を聞けば良いか分からない」初心者でもワンタッチで高度なアウトプットを得ることができます。
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まずは翻訳や文章要約など身近なプロンプトから試してみましょう。
翻訳機能で言語の壁を突破
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多言語対応
Triplo AIは高度な多言語翻訳機能を備えており、233以上の言語・方言に対応しています。
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高品質な翻訳
単に文章を直訳するだけでなく、文脈やスラング、地域特有の表現にも配慮した翻訳ができるため、非常に自然で的確な翻訳結果が得られます。
翻訳機能の使い方
プロンプト選択
特定の言語への翻訳を指示するテンプレートが用意されています。例えば、日本語⇒英語の場合、入力バーで「toen」と入力すると"Translate to English"のプロンプト候補が現れます。
テキスト入力
プロンプトを選択してから翻訳したい日本語文を入力しEnterすると、文脈に合った自然な英語訳が表示されます。
他言語への翻訳
英語⇒フランス語の場合は「tofr」(Translate to French)プロンプトを使い、同様に英語文を入力すればフランス語訳が得られます。
翻訳機能の活用例
リアルタイム翻訳
実際、「ooo toes 今日は新しいTriplo AIのバージョンをリリースする日です。」とテキストフィールドでコピーすれば、クリップボードに「What an amazing day to launch a new Triplo AI version!」という翻訳結果が用意され、すぐ貼り付け可能です。
幅広い活用シーン
このように、Triplo AIはほぼリアルタイムで高品質な翻訳を返してくれるので、語学の課題や多言語でのコミュニケーションにも大いに役立ちます。中学生の英語学習からビジネスでの海外顧客対応まで、幅広いシーンで言語の壁をAIが取り払ってくれるでしょう。
チャットモードによる対話
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チャットモードの特徴
基本の一問一答に慣れたら、チャットモードでTriplo AIと対話を続けてみましょう。チャットモードでは、こちらの発言履歴を文脈として保持したまま連続して質問したり指示を出したりできます。
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文脈を踏まえた質問
これにより、「先ほどの回答を踏まえてもう少し詳しく教えて」といった会話の流れを汲んだ質問も可能です。
チャットモードの使い方
チャットモードの開始
デスクトップ版では、Triplo AIウィンドウ右上の吹き出しアイコン(💬)をクリックするとチャットモードが開きます(モバイル版では「+」ボタンからチャットを開始)。
モデル選択とプロンプト利用
チャットモードでも通常と同様にモデル選択やスマートプロンプトの利用ができます。
会話の継続
違いは、送信したメッセージとAIの回答が画面上にログとして残り、それらが次のやりとりのコンテキスト(前提)になる点です。
チャットモード活用例
段階的な情報収集
たとえば調べものをしているとき、まず「火星への有人探査の課題は何ですか?」と質問し、回答を得たあとで、「ではその課題を解決する最新の研究はありますか?」と続ければ、前の回答内容を踏まえた情報を教えてくれます。
説明の簡略化
さらに「それを高校生にもわかるよう簡単に説明して」と頼めば、会話の流れを維持したまま目的に合った回答を引き出せます。
チャットモードの注意点
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チャットモードでは会話が長引くほど過去の履歴もAIに送られるため、処理に多くのトークンを消費する点には注意しましょう(Triplo AIの利用コストや速度に影響します)。
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必要に応じて新しいチャットを開始し直したり、要点を整理して質問し直すことで効率よくやりとりできます。
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ただし通常はチャット履歴のおかげでやりとりがスムーズになるメリットの方が大きいです。対話形式によりまるで人間のチューターやアシスタントと話しているかのような自然な体験が得られますので、ぜひ活用してみてください。
応用機能の活用(中級者向け)
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基本機能に慣れたら、次はTriplo AIの応用的な機能を使ってさらに効率アップを図りましょう。
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自分の持っている情報をAIに読ませて活用する方法や、出力を自分好みにカスタマイズする機能など、中級者向けの便利機能を紹介します。
コンテキスト注入: Awareness機能(//context・//selection・//clip)
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Awareness機能の概要
複雑な質問や専門的な依頼をする際には、AIに追加のコンテキスト(前提知識)を与えると回答の精度が飛躍的に高まります。Triplo AIのAwareness機能は、このような場合にユーザー側から補足情報を注入する仕組みで、「//context」「//selection」「//clip」という3つのコマンドで構成されています。
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Awareness機能の利点
これらを使うと、あらかじめ用意したテキストデータや今見ている文章をAIに読み込ませ、それを踏まえた回答を得ることができます。
Awareness機能の詳細: //context
//contextの役割
//contextはモデルが知らない情報を教えるためのコマンドです。
使用例
例えば「Triplo AIの独自の強みは何?」と聞きたい場合、AIがその情報を学習データとして持っていないことがあります。そこで公式サイト等から「Triplo AIの強み」が書かれた文章をコピーし、//contextコマンドで提供します。すると提供した内容を参照した回答を生成してくれます。
//contextの効果
要はAIに一時的に新しい知識を覚えさせるイメージです。
Awareness機能の詳細: //selection
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//selectionの機能
//selectionは今まさにPC上で選択しているテキストをそのままAIに渡すコマンドです。
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使用方法
使いたい文章を選択状態にして//selectionと入力すれば、その選択部分がコンテキストとしてAIに入力されます。
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活用例
例えば契約書PDFから一部を選択してこのコマンドを使い、「この選択部分に出てくる専門用語の意味を説明して」と続ければ、コピー&ペーストをしなくても選択箇所に基づいた回答を得られます。
Awareness機能の詳細: //clip
//clipの機能
//clipは直前にクリップボードにコピーした内容をAIに渡すコマンドです。
使用例
たとえば先ほどTriplo AIに生成させた要約結果をコピーしておき、//clip この内容をスペイン語に翻訳してと指示すれば、クリップボード上のテキスト(要約結果)をそのまま再利用して別の処理(この場合翻訳)を行ってくれます。
//clipの利点
以前に得た回答を別言語バージョンにする、といったコンテンツの再利用に便利です。
Awareness機能の活用
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Awareness機能はいずれも、入力プロンプト内で「//」に続けて上記コマンド名を書くことで利用できます。
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これらを活用すると、ユーザーが持つ資料やその場の選択テキストなどあらゆる手元の情報をAIの入力に組み込めるため、回答の精度やカスタマイズ性が飛躍的に向上します。
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例えばレポート作成時に下調べ資料(Web記事や論文の一部)を//contextで提供し要約させる、メール返信文を書く際に相手のメール本文を//selectionで引用して返事を生成させる、といった使い方が可能です。
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自分で調べた情報や書きかけの文章をうまくAIに食わせて、「自分専用に文脈を調教したAI」としてTriploを活用しましょう。
ウェブ情報の取り込み: スクレイピング機能
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スクレイピング機能の概要
インターネット上の情報を調べて活用したい場合、Triplo AIのスクレイピング機能が便利です。スクレイピングとは、指定したWebページの本文テキストやYouTube動画の字幕を直接取得して、プロンプトに組み込める機能です。
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スクレイピングの利点
ブラウザでコピペする手間なく、URLを教えるだけでTriplo AIが裏でページ内容を読み取ってくれるため、調査や要約の作業が効率化されます。
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プライバシーへの配慮
しかも外部のスクレイピングサービスではなくユーザーのデバイス上で直接実行されるので、余計な中継や制限もありません。
スクレイピング機能の使い方
URLの直接入力
方法は大きく2通りあります。簡単なのはプロンプト中にURLを書くだけの方法です。たとえば「この文章ではhttps://triplo.ai の強みを要約してください」のようにURLを含めて質問すると、Triplo AIがそのURL先のページ内容を取得し、それを元に回答を生成します。
専用コマンドの使用
もう一つは専用コマンドを使う方法で、入力欄に「scrape [URL]」と打つとそのページの読み取り可能なテキスト全文が生データとして取得されます(この時点ではAIによる要約等は行われません)。
追加オプション
取得結果を確認したり、HTMLソース自体が欲しい場合は「scrapehtml [URL]」、Markdown形式で欲しい場合は「scrapemark [URL]」といったバリエーションもあります。
スクレイピング機能の活用例
YouTube動画の要約
YouTube動画の字幕を要約したい場合、動画リンクをそのまま質問に含めればTriplo AIが字幕を取得して要約結果を返してくれます(自動字幕しかない動画でも、Triplo AIが英語に自動翻訳して取得できます)。
ニュース記事の分析
ニュース記事のURLを提示して「この記事のポイントを3点に要約して」と尋ねれば、その記事全文を読んだ上で要点を抽出してくれます。
スクレイピング機能の注意点
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一部のサイト(例: LinkedInやX(Twitter)、動的サイト等)ではスクレイピングをブロックしている場合があります。
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その際は「scrape [URL]」コマンドで生データ取得を試みるなど対処してください。
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また、YouTube以外の動画サイト(Vimeo等)は非対応です。
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制約はあるものの、対応ページであれば人間が目で読むのと同じ内容をAIが取り込んでくれるので、情報収集や引用に非常に強力な機能です。Web上のコンテンツを材料にして、Triplo AIに新たな知見をまとめさせたり、自分向けに書き換えさせたりといった活用ができます。
ファイルや画像の解析: 外部データの活用
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ファイル解析の概要
Triplo AIは、テキストファイルやPDF、画像ファイルといったユーザーの手持ちファイルをアップロードして解析させることも可能です。
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解析の用途
レポートのドラフトや契約書PDF、スクリーンショット画像などをそのままAIに読み込ませて内容を理解・要約させたり、画像から文字起こし・説明文の生成をしたりできます。
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機能の利点
この機能により、手元の資料を簡単にAIに食わせて後述のスマートプロンプト等で処理させることができ、文脈を踏まえた回答やコンテンツ生成が一層容易になります。特に長文の文章ファイルや視覚情報(画像)を扱う際に威力を発揮します。
ファイル/画像のアップロード方法
クリップアイコンの使用
入力バーのクリップ(添付)アイコンをクリックし、ファイルを選択する。
ドラッグ&ドロップ
ファイルをドラッグ&ドロップでTriplo AIウィンドウに直接放り込む(※その際、Triploバーを「常に最前面表示(PIN)」にしておくとドラッグしやすいです)。
クリップボードからのペースト
画像については、クリップボードにコピーしたものをそのままCtrl+V(ペースト)でTriplo AI入力欄に貼り付けてもアップロードできます。
ファイル解析の使用例
契約書分析
ファイルを添付したら、プロンプト文中でそのファイルを参照する形で指示を出します。たとえばPDF契約書を添付して分析させたい場合、入力欄に「legal [契約書.pdf]」と入力してから実際のファイルを添付します([契約書.pdf]という表記はファイル添付の位置を示すマーカーです)。すると「legal」スマートプロンプト(契約書の要約とリスク抽出を行う定型プロンプト)がそのPDF内容に対して実行され、契約書の概要と当事者ごとのリスクが出力されます。
画像からのアイデア生成
同様に、「この画像を元にブログ記事のアイデアを出して [image.jpg]」と入力して画像ファイルを添付すれば、その画像内容を解析してブログ記事の提案を生成してくれます。画像に写ったグラフや図表を説明させたり、写真の情景描写を文章化させることも可能です。
ファイル/画像解析の利点
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このように、自分の持つファイルや画像をそのままAIの入力データとして活用できるため、調査資料の要約・分析や画像からの情報抽出など、活用範囲が大きく広がります。
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学生であれば授業プリントの要点整理に、社会人であれば業務書類のレビューや画像資料からのレポート作成に、と様々なシーンで役立つでしょう。
カスタムプロンプトの作成
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カスタムプロンプトの概要
スマートプロンプトで物足りなくなってきたら、自分専用のカスタムプロンプトを作成してみましょう。スマートプロンプトはあくまで汎用的なテンプレートですが、Triplo AIではユーザー自身が任意のプロンプトを登録してショートカット化できます。
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カスタムプロンプトの利点
繰り返し使う指示や自分の分野特有の依頼内容がある場合、カスタムプロンプトにしておくと毎回ゼロから書かずに済み効率的です。
カスタムプロンプトの作成方法
作成画面へのアクセス
作成はTriplo AIのUI上部にある「💡」(スマートプロンプト)アイコンから行えます。既存のプロンプト一覧の中に「Create new」ボタンがあるので、それを選んでタイトル(プロンプト名)と内容(実際にAIに送るプロンプト文)を入力して保存します。
タイトルの設定
タイトルは短い英単語など入力しやすいものにし、内容にはAIへの指示テンプレートを書きます。
プロンプトタイプの選択
通常のプロンプトのほか、プロンプト内の特定位置にユーザー入力を挿入できるインラインプロンプトや、プロンプト全体に共通の前提情報を持たせるコンテキストプロンプトなども作成可能です。
カスタムプロンプトの種類と例
普通のカスタムプロンプト例
「お祝いメッセージ」を自動生成するプロンプトを作る場合、タイトルをbirthday、内容を「Write a warm birthday message for {NAME}.」のように登録しておけば、以後birthdayと入力して{NAME}部分に相手の名前を入れるだけで心のこもった誕生日メッセージを生成できます。
インラインプロンプト例
口調や文体を指定するテンプレートを用意しておきたい場合、タイトルをcasual、内容を「in a casual tone, 」のようにします。すると通常の依頼文の中で「... please summarize this text, {{casual}}」のように書けば、その場所に「in a casual tone,」が展開されカジュアルな文体で要約してもらえる、という使い方です。
コンテキストプロンプト例
特定の前提知識を毎回与えたい場合(例えば「〇〇社の共同創業者としての視点から答えてほしい」といった設定)、それをコンテキスト用プロンプトとして登録し有効化できます。詳しくは後述の「Training(MIND)」機能に近いですが、APIトークン消費せず手軽に個別の前提を付与したいときに使えます。
カスタムプロンプトの活用
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このようにカスタムプロンプトを駆使すれば、自分のニーズにピッタリ合ったプロンプト集を作り上げて生産性を最大化できます。
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特に業務で繰り返す定型作業(レポートのひな型作成、問い合わせ対応文の生成など)は、カスタムプロンプト化しておくことで誰でもワンクリックでその作業を再現できるようになります。
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初心者の方も、まずは簡単なものから自作してみるとプロンプト設計の勉強にもなるでしょう。
カスタム命令(インストラクション)でAIの応答を統制
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インストラクションの概要
Triplo AIには「インストラクション(カスタム命令)」という機能もあります。これは、ユーザー固有の指示をあらかじめ設定しておき、すべてのプロンプトに対して常に適用する仕組みです。
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インストラクションの役割
いわばAIの基本人格や口調の設定のようなもので、OpenAIのChatGPTでいう「カスタム指示」と同等の機能です。毎回プロンプトに書かずとも、「こういう前提で答えてほしい」「常にこのスタイルで書いてほしい」といった要望を反映できます。
インストラクションの設定方法
設定画面へのアクセス
インストラクションはTriplo AIウィンドウ右上の星形アイコン(☆)から設定可能です。既存の命令プリセットを選ぶこともできますし、新規に自分用の命令セットを作成することもできます。
AIの役割設定
設定画面では主に次の2項目を入力します。「Triploにどういう人物になってほしいか」(What should Triplo think...): AIに演じさせたいロールや視点を記述します。例えば「私はTriplo社の共同創業者です。プロダクト開発とマーケティングを担当しています。」のように書けば、以降の回答はまるでその人物(自分自身)の立場で話すかのような内容になります。
回答スタイルの設定
「回答をどうしてほしいか」(What do you want...): 出力の文体やルールを記述します。例えば「常に敬体の日本語で、専門用語は避け、非技術者にも伝わるようできるだけ噛み砕いて説明してください。」と書いておけば、以降すべての回答がそのスタイルに沿ったものになります。
インストラクションの活用例
ビジネス用途
ビジネス用途で常に敬語の丁寧な文体を使いたい場合、「私は礼儀正しく丁寧なアシスタントです。回答は常に敬語で、丁寧かつ簡潔に述べます。」といったインストラクションを設定しておけば、以降の出力すべてが丁寧な敬語調になります。
カジュアルな対話
逆にフランクな口調でフレンドリーなキャラクターにしたい場合はそのように指示できます。
インストラクション機能の利点
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インストラクション機能により、ユーザーの意図したキャラクター・文体で一貫した応答を得られるようになるため、プロンプトごとにスタイルを指定する手間が省けます。
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特に毎回「~してください」「このような口調で」と書くのが煩雑な場合に有効です。
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中級者以上で出力品質にこだわりたい方はぜひ活用してください。
上級機能の活用(プロ向け)
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最後に、より高度な使い方として上級者向け機能を紹介します。
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業務効率を劇的に上げるナレッジベースの構築や、他サービスとの自動連携、音声対話やエージェント機能など、Triplo AIの最先端機能を網羅します。
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これらは中級機能までを使いこなせている方や、専門的な用途がある方向けですが、是非知識として押さえておいてください。
ナレッジベース構築: Training機能(MIND)
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Training機能の概要
Triplo AIには「Training」と呼ばれる学習機能があり、ユーザー専用のカスタム知識ベースを構築してAI応答に反映させることができます。
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MINDの特徴
Trainingを使うと、最大20万トークン(英語小説2冊分相当)のテキストデータで構成される独自の「MIND」と呼ばれる知識ベースを作成できます。
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MINDの効果
このMINDを有効化すると、以後のプロンプトではそのMINDの内容が追加コンテキストとしてAIに与えられ、より正確でユーザーにカスタマイズされた回答が得られます。要するに、自分だけのAIの頭脳(知識庫)を育てて利用できるイメージです。
MINDの作り方
MIND作成画面へのアクセス
Triplo AIのメイン画面で脳みその形のアイコン(🧠)がTraining機能です。そこから「Create New MIND」(新しいMINDの作成)をクリックし、MINDに名前を付けてテキストデータを貼り付け保存します。
データの追加
これだけでMINDが1つ作成されます。追加でデータを継ぎ足したい場合は、作成済みMINDの横の「+」ボタンから追加入力できます。MINDごとに現在何トークン使っているか表示され、上限に達するまでは好きなだけテキストを蓄積可能です。
MINDの有効化
MINDが準備できたら、そのMINDを選択してActivate(有効化)します。これでそのMINDがTriplo AIに組み込まれ、以降は有効化中のMIND内容を踏まえて回答が生成されます(内部的には各プロンプトに数百~数千トークン程度のMIND内容が付加されます)。
MINDの活用例
教育現場での活用
教師の方であれば、自分の授業ノートや教材をMINDとして学習させておくことで、Triplo AIが自分の教え方に沿った回答をするようになります。
ビジネスでの活用
企業ユーザーであれば、社内Wikiや製品仕様書をMIND化しておけば、新人教育やカスタマーサポート対応にTriplo AIを活用できます。
MINDのプライバシーと効率性
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MINDのデータ自体はデバイスに安全に保存され、AIへのクエリ時のみ一時的に送信される形で、プライバシーも保護されています。
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なお、TrainingによるMIND利用時のトークン消費は通常プロンプトに比べて1/5のコストとされており、大量のコンテキストを使う場合でも比較的経済的です(自分のAPIキーを使う場合はごく少額の負担)。
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現在Training機能はデスクトップ版で利用可能で、将来的にモバイルにも対応予定です。
MIND構築をさらに効率化: ファイル・URL一括取り込み
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一括取り込み機能の概要
最新バージョンのTriplo AIでは、MINDへのデータ投入を複数ファイルやURLをまとめて指定して自動パースする機能も追加されています。
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使用方法
Training画面でMIND作成時に、いくつものPDFファイルやウェブ記事のURLをまとめて入力すると、Triplo AIがそれらを一括で読み込みテキスト化してMINDに登録してくれます。
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活用例
例えば「Triplo Docs」というMINDを作成して公式ドキュメントのURL群を投入すれば、Triplo AIがそのドキュメント一式を読み込んでナレッジベース化してくれます。
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利点
大量の資料を手早くMINDに変換できるため、上級者はぜひ活用してください。
外部サービス連携と自動化: Automation機能
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Automation機能の概要
Triplo AIのAutomation(自動化)機能は、外部のアプリやサービスとの連携を容易にし、定型タスクを自動化するための強力なツールです。
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連携の可能性
Zapierなどのワークフローサービスや各種Web APIと組み合わせ、AIが生成したデータを他サービスに送信したり、外部から取得したデータをAIで処理して結果を返したりできます。
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必要なスキル
プログラミングの知識は不要ですが、APIやWebhookの設定に多少慣れているとスムーズに活用できます。
Automationの基本概念
関数の定義
Triplo AI内で「関数(Function)」として自動化タスクを定義します。各Functionには名前と説明、パラメータ(AIにやらせたい内容の項目)を設定できます。
外部連携の設定
さらに、そのFunctionがやりとりする外部APIのURLやWebhook先を指定し、HTTPメソッド(GET/POSTなど)や必要ならヘッダ情報、送受信するJSONのペイロード構造を決めます。
AIによる支援
設定UIにはペイロード構造をAIに提案させる支援機能もあります。
Automationの実行
こうしてAutomation(自動化定義)を保存・有効化すると、Triplo AI上でそのFunction名をプロンプトとして呼び出すことで、自動化タスクが実行されます。AIは指定されたパラメータに沿って内容を生成し、それを設定されたAPI/Webhookに送信してくれます。
Automationの活用例
リード自動登録システム
新規リードのWebサイトを分析してCRM(例えばPipedrive)にカードを自動登録するAutomationを考えてみます。Function名を「CreatePipe」とし、パラメータに「会社名の抽出」「事業内容の要約」「メールアドレス抽出」「電話番号抽出」「営業トーク作成」などを設定します。外部送信先として自社のCRMシステムのWebhook URLを指定します。
自動化の流れ
これを有効化すると、例えば「CreatePipe https://example.com」などとTriploにプロンプトを送るだけで、Triplo AIはそのURLの内容をスクレイピングし、設定された各パラメータに基づいて会社名や概要、連絡先情報をAIが抽出、さらに営業メールの取っ掛かりになる一文を5つ生成します。最終的にそれらの結果がJSON形式でWebhook先に送信され、自動的にCRMに案件が作られる、という流れです。
Automation機能の利点
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このようにAutomation機能を使えば、「AIによる情報生成」→「他サービスへの引き渡し」を完全に自動化できます。
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レポートを生成してGoogleスプレッドシートAPIに登録する、SNS投稿文を作ってWebhook経由で投稿予約するといった活用も自由自在です。
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初期設定時は結果送信前にユーザー確認を求めるオプションもあり、誤送信防止も配慮されています(設定で自動承認も可能)。
Automation機能の注意点
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名前はできるだけユニークに(汎用的な名前だと誤って実行される恐れがあります)、外部データは事前にアクセス可能か確認するなどのベストプラクティスに留意して、業務効率化に役立ててください。
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Automation機能は現在デスクトップ版限定で、OpenAI系モデル使用時に動作します(OpenRouterモデルでは利用不可)。
音声入出力: Voice機能
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Voice機能の概要
Triplo AIはテキスト入力だけでなく音声での対話にも対応しています。マイクに話しかけてAIに指示を出し、AIの回答を音声で読み上げてもらうことが可能です。
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Voice機能の利点
家事をしながら質問したり、手を使わずにメモを取ったりと、活用次第でさらに便利になります。
Voice機能の初期設定
APIキーの準備
Voice機能を使うにはOpenAIのAPIキーを自前で用意し、Triplo AIの設定に登録する必要があります。これは音声認識(Whisperモデル)や音声合成を行うためにOpenAIのサービスを利用するためです。
機能の有効化
APIキーを設定し「Voice Features」をオンにすると、Voice用の詳細設定が可能になります。
詳細設定
出力音声の種類(声のタイプ)や自動音声読み上げのON/OFF、音声認識の精度モード、使用言語などを選択できます。特に言語設定は重要で、例えば「日本語」に設定すると日本語で話しかけた内容を正しく認識し、日本語で回答してくれるようになります。
Voice機能の使い方
音声入力の開始
Voice機能を有効化すると、Triplo AIウィンドウ上にマイクのアイコンが表示されます。しかし実際にはそのアイコンをクリックする必要はなく、入力欄が空の状態でEnterキーを押すと待機モード(音声リッスン開始)になります。
質問の入力
マイクに向かって質問内容を話し、話し終えたら再度Enterキーを押すと、その音声が送信されAIが処理を開始します。
回答の受け取り
あとはテキストでの利用時と同様にAIが回答を生成し、結果が表示されるとともに音声でも読み上げられます。
追加オプション
もし途中で中止したい場合はEscキーを押せば録音をキャンセル可能です。音声読み上げは自動再生をオフにもでき、その場合は結果表示後にスピーカーアイコンをクリックすれば好きなタイミングで読み上げさせられます。さらに、音声の再生メニューから結果音声を保存することも可能です。
Voice機能の活用例
ハンズフリーでの情報収集
手が離せないときに「今日のニュースを要約して」と話しかけて音声で教えてもらったり、語学の発音練習相手として使ったりできます。
語学学習支援
英語学習者なら英語で質問して英語の回答を音声で聞くことでリスニング練習になるでしょう。
ビジネスでの活用
ビジネスシーンでも、画面を見ずにAIから情報を得たいときに有用です。
Voice機能の特徴と注意点
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Voice機能は現状OpenAIキーが必要ですが、一度設定してしまえばまるでスマートスピーカーのようにTriplo AIを音声アシスタント化できます。
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プライバシーにも配慮されており、ユーザーが明示的に音声入力を開始しない限りマイクを聴取することはありません。
エージェント機能 (Agents)【BETA】
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Agents機能の概要
Triplo AIの最新版では、「Agents」機能と呼ばれる強力な自律エージェント機能がベータ版として利用可能です。Agentsは、OpenAIの高度なモデル(GPT-4等)の能力を最大限に活用し、対話しながらコード実行や情報検索など複雑なタスクを自動でこなすAIアシスタントを作る機能です。
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Agentsの能力
OpenAIの「Code Interpreter(高度な計算・コード実行環境)」や情報検索・閲覧機能(Retrieval)などを組み合わせ、ユーザーの指示に応じて複数ステップの処理やツール操作を行います。
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Agentsの可能性
例えば、アップロードしたデータを分析してグラフを描き、結論をレポートする、といった一連の作業もAgentなら自律的に実行できます。まさに「サングラスをかけたAI秘書」といえる存在です。
Agents機能の利用方法と注意点
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利用条件
Agentsは高度な機能のため、利用できるのは上位プランのライセンスをお持ちのユーザーのみです。またOpenAIのAPIキー(GPT-4等)を接続している必要があります。
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アクセス方法
利用権がある場合、Triplo AIバーの上部にサングラスをかけた笑顔のアイコン(😎)が表示され、それをクリックするとAgents管理画面が開きます。ここで既存のエージェントを有効化したり、新規に自分用のエージェントを作成したりできます。
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開発の注意点
新しいAgentを開発するにはOpenAIのガイドライン(function callingの使い方など)に従ってプロンプト設計する必要があるため、プログラミングや高度なプロンプトエンジニアリングの知識が求められます。現状では上級開発者向けのベータ機能ですが、将来的にUI上でより簡単にカスタムエージェントを構築できるようになる可能性があります。
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一般ユーザーの視点
一般ユーザー視点では、用意されたエージェントを起動するだけで、通常のChatGPTを超えたマルチ能力を備えたAIと対話できます。例えば「このCSVファイルのデータから売上分析を行い、グラフを作ってください」と言えば、AgentがCSVを読み込み、Pythonなどで分析・グラフ作成し、その画像を出力してくれる、という具合です。
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将来性
まだベータ版とはいえ、Triplo AIのAgents機能は業務自動化や専門的分析をAIに委ねる次世代の使い方として非常に注目されています。利用可能な方はぜひ試してみてください。